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平行四辺形の面積を、公式なしで求めてみましょう。

今までのおさらい

面積の定義は、次の通りでした。

1辺の長さが1の正方形の面積は「1」
面積の定義

そして、三角形の面積は、次のように求められました。

三角形の面積 = 底辺 × 高さ ÷ 2

平行四辺形の面積

三角形の面積の求め方を使って、下の図の赤い部分の平行四辺形の面積を求められます。

平行四辺形

平行四辺形は向かい合う辺が平行なので、下の図の青い部分の三角形は、同じ形・同じ大きさ、つまり合同な三角形になります。

平行四辺形の対角線で区切った三角形は合同

三角形1つの底辺と高さは下の図のようになります。

平行四辺形の一部の直角三角形を移動

そのため、三角形1つの面積は、

3 × 4 ÷ 2 = 6
底辺 高さ 三角形1つの面積

と求められました。

今回求めたいものは平行四辺形です。
平行四辺形は、先ほど面積を求めた三角形2つ分の面積となるため、

3 × 4 ÷ 2 × 2 = 12
底辺 高さ 三角形2つ分 平行四辺形面積

と求めることができました。

「÷2×2」の部分では、2で割って2でかけているので、元の数に戻ります。
つまり、平行四辺形の面積を求めるには、「÷2×2」の部分は消してしまって、以下のように求められます。

平行四辺形の面積 = 底辺 × 高さ

なお、平行四辺形の辺は長方形とはちがってかたむいているため、 「たて」「よこ」という言葉を使わず、「底辺」「高さ」という言葉を使います。

平行四辺形の面積の公式
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