桜島港から車で約15分のところにある湯之平展望所からの眺め。
標高373メートル。
左の写真は鹿児島市内を見渡したもの。
写真中央に見える山が南岳。
頂上は雲がかかっているように見えるが、これは山から出てきた煙。
時によって、煙が多いときと少ないときがある。
このときはちょうど多くなってきた頃である。
湯之平展望所をあとにし、次に向かったのは桜島ビジターセンター。
桜島港の近くにあり、桜島の博物館みたいなもの。
建物の中では噴火活動の様子などをビデオやジオラマで見ることができる。
左の写真は建物内から南岳を撮ったもの。
下に見える堤防みたいなものは、土石流を誘導するための「川」である。
噴火したときは、この「川」に土石流が流れ、周囲への被害を少なくする。
この日の川底は、コンクリートの上に大小さまざまな石が散在していた。
道路を走っていると右の写真のようなトンネルを所々に見かける。
実はこれはトンネルではなくて、噴火した際に人が逃げ込むための穴である。
火山が噴火すると溶岩が流れるだけでなく、火山弾(岩)が猛スピードで降ってくる。
この火山弾から身を守るために、この穴は作られている。
噴火によって埋没した鳥居。
この噴火は大正3年に起きた。
この噴火により神社は灰の下に完全に埋まってしまい、現在はこの鳥居の上だけしか見えない。
当時の噴火が非常に激しかったことがうかがえる。